【2019年版】バリ島でのラマダン(断食)の影響は?
もうすぐ近づくGW。今年は10連休と長丁場ですね!
ちょうど同じ時期、バリ島のあるインドネシアではイスラムの断食月ラマダンの最中です。
今日はラマダン中のバリ島について、その影響や旅行中に注意する点などをご紹介します。
日本人にとってあまり聞きなれない習慣であるラマダン(断食)は、知らない人も多いかも・・・?
しかし、旅行で他国を訪れる前にはあらかじめ知っておいた方が良い知識もありますので、いっしょに詳しく見ていきましょう!
ラマダンって?
月の満ち欠けに基づく太陰暦(イスラムの暦「ヒジュラ歴」)の9番目の月をラマダンと言い、イスラム教ではこのラマダン月に断食を行って過ごします。
ラマダンの期間は約一か月。
太陰暦は私たち日本人の使用している太陽暦と約11日ズレがあります
ということは、ラマダンの日程は毎年変わることになりますね!
また、新月が確認できることがラマダン月の条件ですので、天候や国の位置によって変わることもありますよ。
ラマダン期間中は、世界中のイスラム教徒が断食をして神様に感謝のお祈りを捧げて過ごします。
断食といっても、日中のみの断食で、日が沈んでから~日が昇るまでは食べても構いません。
それでもおよそ12時間という長いあいだ飲み食いが禁止されているので、夜や早朝には食べられるとしても辛いですよね。
しかも、食べていないのに仕事はしなくてはいけないのですから、さぞかし大変だと思います。
2019年のラマダン時期
今年2019年のラマダンは、「5月5日(日)~6月4日(火)」まで。
GWの最後の2日間が重なります。
ちなみに、昨年2018年の場合は「5月16日(水)~6月14日(水)」でした。
来年2020年はというと、「4月24日(金)~5月23日(土)」。
これまたGWと重なるのですが、
2019年~2021年までの3年間は日本のGWとラマダン月が重なるのだそうですよ。
バリ島でのラマダンはどんな感じ?
バリ島はバリヒンズー教ですが、インドネシア国内の島です。
じつは、世界一イスラム教徒が多いのがインドネシア。
バリ島も同じインドネシア国内ですから、当然イスラム教徒の方はいます。
年々その数は増加の傾向にありますが、イスラム教徒が主を占めるジャワ島に比べると、ラマダン中の断食ムードはバリ島の場合、あまり感じられないでしょう。
しかし、レストランの営業時間やその他イスラム教徒の方がやっているお店などは、いつもより早く閉まったりします。
それに、夜の礼拝や日没後ゆるされる家族との食事に急ぐ人も多いので、ふだんよりも道路渋滞が発生しがちです。
旅行行程の中で気になる場合は、旅行会社に尋ねると教えてくれますので聞いてみましょう。
夜の食事はみんなで楽しむ
日没後の食事はこのように家族や友人みんなで頂くことが多いそうです。
ラマダンの時期になるとテレビCMでもこのようなシーン入りで放送されるので、バリ島に居るイスラム教以外の人たちにも「あ、もう今年もそんな時期なんだな」と分かります。
私たち外国人も誘われることがありますが、ムスリムの人たちにとってのお祝いの時間ですので親しい間柄であればお受けしても問題ありません。
断食明けのレバラン
断食の1か月が開けたあとは「レバラン」という断食明け大祭があります。
今年のレバランは6月5~6日の2日間、前後の有給消化日と土日を入れると
9連休という大型連休に!!
みんな一斉に自分の田舎に帰省しますので、大勢の移動による大渋滞が起こります。
インドネシアの祝日とされているため官公庁もクローズ、お店もイスラム教徒が多い場合は閉店のところが多いです。
この時期のバリ島旅行について注意すること
さて、そんなラマダン~レバラン時期にバリ島旅行をするにあたって、注意することはなんでしょうか?
旅行そのものには影響はありませんが、いくつか注意しておきたい点はありますので、順を追ってあげていきたいと思います。
- イスラム教徒の方にとって神聖な期間。イスラム教徒の習慣に配慮しましょう。
- 飲食だけでなく、ラマダン中は喫煙も禁止されていますので、一緒に過ごしている場合、可能な範囲で見えない場所などを選んでくださいね。
- バリ島だけに限らず、ラマダン中は比較的テロが起こりやすい時期と喚起されています。クラブやバー、不特定多数の人が集まる場所に行く際は周囲の状況に注意をしてください。
- 断食明けのレバランは帰省ラッシュの大渋滞が起こります。旅行中の移動には十分な時間の余裕をもって行程を組まれることをおすすめします。
以上、
どれも在インドネシア日本国大使館やバリ島日本総領事館から毎年アナウンスされる内容です。
この期間中にちょうどバリ島を訪れる場合は、留意しておいてくださいね!
まとめ
バリ島ご旅行日程に重なる場合の「イスラム教の宗教行事ラマダン」についてご紹介しました。
異国を訪れて体験する私たちと違う習慣や文化も海外旅行の醍醐味ですよね!
この時期にバリ島を訪れる場合は、観光客でもラマダンならではの雰囲気を味わえると思いますので、あらかじめ下調べをして色々知っておくと、立ち振る舞いに役立つかもしれません。
断食明けの渋滞だけは本当にモノ凄いので、時間配分に十分注意してご予定を組まれてくださいね。
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